神様を信頼し、もう少し忍耐していたら…。

Nanaeさん(40代・女性)

 

-摂理との出会いの経緯を教えてください。

私は、1996年の社会人7年目の時に摂理と出会いました。その頃、世の中にどっぷりと浸かり、恋愛のことで悩んでいる時でした。そんな時に弟からバレーに誘われ、ちょうどスポーツをしたいと思っていたのと、年の離れた弟に会えるのが嬉しくて、弟かわいさもあってバレーに参加しました。それが摂理との出会いでした。

ある日、弟に誘われて、バレー仲間との食事会に参加したところ、食事の前のお祈りや帰り道での信仰的な会話に不安を感じました。ちょうどオウムなどのニュースが多く流れていた時期だったこともあり、「変な宗教にはまっているのではないか?」と弟のことが心配で、口論にもなりました。

しかし、弟も意志を曲げないため、まず私がここで御言葉を聞いてからでないと、弟を説得出来ないと思って御言葉を聞き始めました。

石橋を叩いて渡るように慎重に御言葉を聞き、質問もたくさんしました。ちょうど、幸せな家庭を築きたいという理想を求めながらも、それとは違う現実に苦しんでいた時でもあったので、真理の御言葉がとても心に染み、納得が出来ました。そして結局、全部聞き終わり、私も教会に通うようになりました。

 

-教会から離れるようになった理由を教えていただけますか?

摂理を離れたのはメンバーとして6年半ほど走った頃でした。その頃、私は所属教会の青年部副部長と会計担当をしていて、自分なりに御言葉どおりに実践しようと、頑張っていました。当時その教会は、学生や若い人が多く、私が年長者で、頼れる人はいない状況でした。

 

そんな中、数年前から教会牧会者の言葉と態度で、心が傷つくことが度々ありました。そして、ある時の牧会者の言葉で、「この人とはわかりあえない」と思ってしまい、また、同じ頃、様々なことにより、摂理に対する希望が持てなくなり、摂理を出る決心をしてしまいました。

 

今になってみれば、あの時に環境を変えていたら良かったと思うのですが。当時は「ここでダメなら、どこにいっても同じだ」と考えてしまい、摂理で走ること自体を断念し、教会に通うことをやめてしまいました。

 

摂理教会内でのつらい人間関係の経験から、摂理の人より会社の人の方が良い人に思え、その当時、私を必要としてくれた人と付き合って結婚しました。その後、子供にも恵まれて、それなりに幸せに生活していました。摂理からは離れましたが、先生のことは決して嫌いではなかったので、神様には感謝して生きていこうと思って過ごしていました。

 

-戻ることになったきっかけは?

私が離れた後も、母は摂理の教会に通っていたので、時々母が御言葉を教えてくれていました。そして摂理を離れて2年ほど経った時、母から聞いた御言葉に感動があり、「摂理に戻ろう」という気持ちが起こり、クリスマス礼拝に参加し、それをきっかけに戻ってくるようになりました。後で聞いたら、母は私が摂理に戻ってこられるように、必死に祈ってくれていたそうです。

 

摂理に戻ってきてみると、当時の自分の考えの間違いに色々と気付かされました。まず、会社の人は人間的には善良でしたが、そこに神様の真理はないからそれ以上の発展がなく、逆にメンバーは人格的に足りなくても、真理があるから良くなるしかない、ということに気付きました。あの当時、自分を含めて、まだみんなが成長過程だということを、はっきり分かっていたら良かったのですが…。

 

あと、当時、私は教会で一番年上で、つらくても、相談出来る人がいませんでした。支え合える人がいたら良かったですが、今思えば、あの時は、神様を信じ、神様にしがみついて、耐え忍んで、乗り越えるべき時だったのだと思えます。

 

戻ってきてから現在までの12年間で、色々なことに気付かせていただき、間違った自分の考えを直していただきました。その期間は、長くつらかったですが、自分の考えを清くし、正すためには必要な期間だったと思います。

 

でも、「もしあの時、出て行かなかったら、この12年間でどれだけ神様に栄光を帰せただろうか……。自分を回復するだけの期間として使ってしまい、本当に神様に申し訳ない」という思いは、やはりあります。それでも、神様が私を救って回復させてくださったことで、再び神様と共に生きられるようにしてくださり、心から感謝しています。

 

-今、感じていることを教えてください

戻ってきて良かったことは、生まれてきた甲斐のある人生になったことです。今、仕事にしているヨガも、自分では全く考えていなかったですが、神様が働きかけてくださったことで、とても楽しく、自分に合っていて、生まれて初めてやりがいを感じる仕事に就くことができました。三位と主が私の人生をプロデュースしてくださることで、より良く生きられています。

 

もう一つ良かったことは、子供のことです。子供は摂理を出てから産んだ子ですが、神様の愛により、健康で、とても良い子に育っていて、それが何よりも感謝していることです。親の手が届く範囲というのは微々たるもので、それ以外を守り、導いてくださるのは神様しかいないので、今は、祈りなくして子育てはできないと思っています。今は礼拝も一緒に行っています。今の平安な生活自体が聖三位と主のおかげだと感謝しています。

 

-最後に一言、おねがいします。

もしも、摂理に戻ってきたいと思っている人がいるならば、神様にその思いを告げてみて欲しいです。神様が人を送ってくださるかもしれません。また、一歩踏み出す勇気を持てるならば、戻りたいと誰かに連絡してみて欲しいです。神様は必ず掴んでくださると思います。

感動を受けた時が、チャンスです! 私も、あの時、御言葉を聞いて感動を受けた時に、行動したことで、神様に掴んでいただきました。神様も先生もどんな人よりもあなたの味方です! 神様と、先生と、私たちは、戻ってきてくださることを、心から待っています。

 

また、もし、今、摂理で走ることに苦しんでいる人がいるならば、その苦しさはずっとは続かないし、必ず抜けられる時が来ます!苦しい時は次元が上がる時!乗り越える前は苦しいけれど、必ず神様が助け、導いてくださるから、もう少しだけ摂理の中で辛抱してみてくださいと伝えたいです。